模様づくり(2014年08月号)

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先月のイーヨーの「あそびをまな部」は、模様づくりの遊びについてでした。それが、おもしろく、またいろいろと考えるところがあったので今回はその事についてです。

私、イーヨーは絵本やおもちゃなどの室内遊びも好きですが、外遊びも大好きです。子どもたちにもたくさん自然の中で遊ばせてあげたいと思っています。なので、日頃から室内遊びと外遊びの違い、長所、短所についてよくよく考えています。

先日、高山静子先生の新しい著書『環境構成の理論と実践』で、「自然の空間は応答性と多様性が高く、遊びの素材が満ちあふれているため、保育者が環境を意図的に構成しなくても、子どもたちはそれぞれが自分に合った遊びを発見できます。しかし、保育室内や園庭といった人工的な空間ではそうはいきません。」という文章を読み、本当にその通りだなぁと今までの保育を思い返してしまいました。自然の中へ一歩入ってしまえば、子どもたちは自分で何かを見つけ、触って、いじり回して、試してみたくなるのものです。それが遊びなんです。

そして、「保育空間に森と同じような豊かさを準備するには保育者の環境構成技術が必要となります。」とあるように、室内遊びは保育者をはじめとする大人が意図を持っておもちゃや家具等の環境を整える必要があります。保育者には、子どもの発達、現在の遊んでいる様子を観察し、その時の子どもたちに必要な物は何かを見極める力が求められます。難しいですが、おもしろく、やりがいを感じる仕事の一つです。

そこで、はたと考えたのですが、室内遊び、人工的に考え込まれて作ったおもちゃだからこそできる遊びもいろいろとあるよなぁ...と。その一つが今回「あそびをまな部」でやった模様づくりの遊びです。

モザイクブロック布袋入り

私のオススメは『モザイクブロック』です。正三角形、正方形、正六角形、台形、菱形(2種)の6種類の形、これらの一辺が2,5センチに統一され、角度も考え作られているので、隙間を埋めていくだけで、模様ができちゃいます。色や数もある程度あり、長さや角度がきちんと揃っていて、並べるとピシッと合う!これを自然物で探し集めるのは大変でしょう。外遊びには外遊びの、室内遊びには室内遊びの良さがやっぱりあるんですよね。
プリズモコマケース入りプリズモ』は六角形のフレームに三角形のパーツを敷き詰めて模様をつくるおもちゃです。このおもちゃの魅力は、モザイクのように色の配置を考えてきれいな模様を作るということ、さらにコマ用のフレームがあることです。子どもたちは回転する物、動きがある物が大好きです。回すと色が混ざるので、回した時にきれいになるには?とさらに考えて模様を作ります。透明やゴールド、シルバーなど色が豊富なのもうれしいです。

マンダラの塗り絵も模様遊びの一つです。6月号の新商品でご紹介した 『MANDALA  つむぎ絵』は点と点を結んで自分でマンダラの模様を描いて塗り絵ができます。点線をなぞる図案、点のみでオリジナルのマンダラが作れる図案とあります。

絵を描く事に抵抗がある子にとっても、色や形を並べてできる模様遊びは、色彩感覚を身につけたり、図形や幾何学の面白さを知る入り口となる遊びになってくれるのでは?